dely創業4年で変わる役割「CTOを譲る決断」そのワケーー若手CxO”イマドキの”経営術・CTO、大竹雅登氏

スタートアップと年齢の関係はよく話題になります。例えば今をときめくテック巨人のGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)は全て創業者が若かったことでも有名です。サービス開始と法人設立時はやや前後しますが、スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏、マークザッカーバーグ氏はほぼ20歳で創業。20代中盤なのがラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン両氏で、最もおっさんになるジェフ・ベゾス氏ですら20代最後、30歳前後でスタートアップしています。

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確かに適正だけで考えても、家族や衣食住などの制約が少ない若手はストレスの多いスタートアップに向いているかもしれません。一方でベテランも向いていないわけではなく、国内「X Tech Ventures」などの存在が可能性を物語っている通り、業界特化の知識が「モノを言う」現場で彼らは力を発揮しています。当たり前ですがケースバイケースです。

それでもやはり新世代の「可能性」には期待したくなるものです。

同世代を駆け抜ける若きCxOたちが今、何を想って経営に取り組むのか。本稿では主に20代を中心に今、国内で伸び盛りのスタートアップ経営陣に目を向け、経営手法や悩み、そのスタイルを切り取ってお伝えしたいと考えています。初回はdely共同創業者にして「kurashiru(クラシル)」のプロダクト開発を手がけた大竹雅登氏です。(太字の質問は全て筆者。回答は大竹氏)

若手CxOインタビュー、記念すべき初回は大竹さんです。最近は突然YouTuber宣言されてました(笑。

大竹:個人的にやってるんですが、ぜひチャンネル登録してみてください(笑。

delyは元々、今の動画レシピサイトになる前、フードデリバリーのサービスで創業されてました。最初からCTOという役割だったんですか

大竹:delyは2014年4月に代表の堀江(裕介氏)と創業しました。うちの場合は役割分担が分かりやすくてビジネス面は堀江、プロダクト開発面は私という形にしていて、CTOというラベルは特に意識せずに付けていましたね。

大竹さんの考えるCTOはどのような仕事でしょうか。また、他の経営陣との関係性についても教えてください

大竹:CTOは長期的な技術トレンドを予測し、チームが向かう方向を示すことが仕事だと思っています。今後の大きなトレンドとしてあるのが「データとAI」を活用であり、それができる技術集団にシフトしなければ未来はないと思っています。

一方でCTOは技術的なバックグラウンドを持っていますが、基本的には経営者であるべきです。テクノロジーの観点から事業戦略やリソース投資の意思決定をしますが、それをビジネス的な言葉で説明できるようになっていないといけません。強みを持つ領域は違いますが、CEOやその他マネジメント層と分断されていることはなく、むしろ一致団結で経営していく姿勢を持つべきだと思います。

なるほど、創業から4年ほど経過しましたがその役割や分担は変わりましたか

大竹:私自身の役割は創業からこれまでで結構変わっていると思います。創業初期からクラシルを始めるまではとにかく良いプロダクトを早くリリースするという開発のリード的な役割でした。クラシルがスケールし始めてからは開発組織のマネジメントやグロース戦略を立てる仕事に変わっていき、今現在ではクラシルのコマース事業の立ち上げというビジネス面を担う役割です。会社にとって自分がどこにコミットするのが最適解なのかを考えて、現状の役割に縛られないように意識しています。

確か先日、新任のCTOを募集されていました

大竹:CTOを譲る意思決定をしたのは、クラシルおよびdelyが更なる大きな飛躍をするために、私が「コマース事業の立ち上げ」にフルコミットする必要があると判断したからです。創業から今まで、事業や会社の成長のために一番必要なことにフルコミットするスタイルでやってきました。今現在でやるべきことは、クラシルをメディアとしてだけでなくモノを売るコマース事業も成長させることです。それが今後の事業規模の拡大を大きく左右します。

一般的な概念のCTO、最高技術責任者というよりは「創業者」ならではの考え方ですね

大竹:そうですね。現状ではCTOのポジションも兼任していますが、本来CTOは開発組織の技術的指針を示し、会社のテクノロジー投資のシンボルとして存在していなければなりません。二足のわらじはとても難しい役割です。delyを今の10倍、100倍、1000倍の規模に押し上げるために注力するにはコマース事業の立ち上げにフルコミットするべきと判断したんです。

ありがとうございます。YouTuberとしての活躍も期待しています。次の経営者にバトンをお渡ししますね

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